労働組合とは?

労働組合は、労働者が団結して、働きやすい環境を作るための組織です。

賃金アップや労働時間の改善、安全な職場の確保、差別や不当解雇の防止など、さまざまな活動を行っています。

企業内組合、産業別組合、全国組織などがあり、集団交渉やストライキ、デモ、法的措置を通じて、労働者の声を経営者に届けることがで労働環境の改善に努めております。

労働者の権利を守り、より良い職場を実現するために、労働組合は欠かせない存在といえるでしょう。

各種ハラスメントについて

近年のハラスメントは、職場でのパワハラやセクハラが増加し、対策が急務となっています。
特にメンタルヘルスへの影響が問題視され、法的整備や企業の対応が求められています。

パワハラ

  • 暴言・罵倒: 社員に対して侮辱的な言葉を投げかける。
  • 過度な叱責: ミスに対して必要以上に厳しく叱る。
  • 無視・排除: 特定の社員を無視したり、業務から排除する。
  • 不当な業務指示: 過剰な業務や不可能な指示を強要する。
  • プライベートへの干渉: 仕事に関係のない私生活について干渉する。
  • 過小評価: 成果を認めず、故意に低い評価を与える。
  • 身体的な攻撃: 殴る、蹴るなどの身体的暴力を振るう。
  • 誇張した業務目標: 達成不可能な目標を押し付ける。
  • 孤立化: 社員を意図的に孤立させ、コミュニケーションを遮断する。
  • 不公平な待遇: 特定の社員にだけ厳しいルールを適用する。

セクハラ

  • 性的な冗談やコメント: 性的な話題やジョークを繰り返す。
  • 不適切な身体接触: 無断で体に触れる、肩を抱くなど。
  • 性的な視線: じっと見つめる、いやらしい視線を送る。
  • 性的な要求: デートや性的関係を要求する。
  • 不適切な画像や動画の共有: 性的な内容の画像や動画を見せる。
  • 露骨な褒め言葉: 外見や体型について性的な意味合いを含む褒め方をする。
  • 性的な噂の流布: 社内で性的な噂を広める。
  • 性的な質問: 私生活や性的関係について質問する。
  • 無断の個人情報収集: 私的な写真を盗撮する、SNSをストーキングする。
  • 職場での性的関係の強要: 業務上の立場を利用して性的関係を強要する。

マタハラ

  • 妊娠や出産に対する嫌がらせ: 妊娠や出産を理由に嫌味を言う、嫌がらせをする。
  • 不当な配置転換: 妊娠や出産を理由に不利な部署やポジションに移動させる。
  • 育休や産休の取得阻害: 育児休業や産前・産後休業の取得を妨げる。
  • 職場復帰後の降格: 産休や育休明けに以前のポジションから降格させる。
  • 過重な業務の押し付け: 妊娠中にもかかわらず、無理な仕事量を押し付ける。
  • 妊娠や育児に関する悪口: 妊娠や育児に関する侮辱的な発言をする。
  • 昇進の妨害: 妊娠や育児を理由に昇進を見送る。
  • 職場での孤立: 妊娠を理由に会議やプロジェクトから排除する。
  • 育児時間の無視: 育児時間の取得を認めない、あるいは無視する。
  • 退職の強要: 妊娠や育児を理由に退職を迫る。

実際にあった労働相談

ここでは実際に寄せられた労働相談事例の一部を紹介します。

東京都 T.Sさん 40代 製造業 正社員

長時間労働が常態化し、毎月の残業時間が80時間を超えている。
健康への影響が心配だが、経営陣は「忙しい時期だから仕方ない」と言い、改善の兆しを見せない。

沖縄県 Y.Hさん 50代 建設業 正社員

若手社員へのセクハラが問題となり、職場の雰囲気が悪化している。
上層部に報告したが、「調査中」として具体的な対応策が取られず、困っている。

新潟県 G.Oさん 30代 医療系 正社員

業務量が急激に増加し、過労で体調を崩したが、会社は病気を理由に降格を命じた。
この対応が不当であると感じているが、会社側は「業務に支障が出るため」として譲らない。

宮城県 A.Sさん 30代 IT業 契約社員

上司からのパワハラが激しく、日々のミスを過度に叱責される。
精神的に辛く、退職も考えているが、契約終了期間が1年半後。
どうすればいいかわからない。

埼玉県 R.Zさん 20代 飲食業 アルバイト

妊娠を報告した途端、シフトを減らされるようになった。
店長からは「辞めてほしい」とも言われており、どう対応すべきか悩んでいる。
会社側は「店舗の裁量」として放置している。若手社員へのセクハラが問題となり、職場の雰囲気が悪化している。上層部に報告したが、「調査中」として具体的な対応策が取られず、困っている。

よくある相談内容

Q.団体交渉はできますか?

労働者が団体交渉を行う権利は、憲法第28条および労働組合法によって保障されています。
また、労働組合法第7条2号では、使用者が労働者の代表者との団体交渉を正当な理由なしに拒否することを禁止しており、正当な理由なく団体交渉を拒否することは『不当労働行為』に該当します。

Q.就業規則に記載されている通りにしないといけないのでしょうか?

就業規則は、法令や労働協約に違反してはなりません(労働基準法第92条)。また、就業規則で定めた基準に達しない労働条件を設定する労働契約は、その部分に関して無効となります(労働基準法第93条、労働契約法第12条)。

Q.有休は必ず付与されますか?

業種、業態にかかわらず、また、正社員、パートタイム労働者などの区分なく、下記の要件を満たした全ての労働者に対して、年次有給休暇を与えなければなりません。(労働基準法第39条)
①雇い入れの日から6カ月継続勤務している
②全労働日の8割以上の出勤をしている

Q.有休を申請したが会社から使用できないと言われた

有休は労働者の権利であり、確実に取得できますが、会社には時季変更権が与えられています。
時季変更権とは、従業員が申請した年次有給休暇の時期を、会社が変更を求める権利のことです(労働基準法第39条5項)。
特定の日に有給休暇を申請すると、事業の正常な運営が妨げられる場合があります。
このため、時季変更権により「請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合には、他の時季に変更することができる」とされています。
ただし、退職時には時季変更権を行使することはできず、全ての有給休暇を消化して退職することが可能です。

Q.懲戒解雇・損害賠償について

懲戒解雇や損害賠償を行うには、会社に多大な労力と時間がかかり、その内容を立証する必要があるため、その可能性は極めて低いです。
当組合でも、単に勤務できなかったことに対してそのような対応が取られた事例は一度もありません。
また、一般企業でそのような法的対応が取られることはほとんど聞いたことがありません。
ただし、訴訟に関しては、誰でもいつでも起こすことができるため、非現実的な内容でもそのリスクが完全にゼロになるわけではありません。
常識的に考え、最低限の退職手続きや必要に応じた引き継ぎを行えば、そのリスクはさらに低くなります。

加入方法

加入費用

初期費:無料
年会費:無料
かかる費用は一切ございません。

加入条件

どんな企業に属している方でも問題無く加入いただけます。
また、加入、脱退はいつでも可能です。

入会の流れ

  1. 下記、ボタンより加入フォームの記入
  2. 組合加入に関する組合規約に同意
  3. 加入フォームの送信
  4. 労働組合加入